「投資って怖い」——その気持ち、すごくわかります
「老後のためにNISAを始めた方がいい」という言葉は、あちこちで聞こえてきます。でも正直なところ、「よくわからないまま始めるのが一番怖い」と思っていました。
私自身も、投資という言葉を聞くだけで「損したらどうしよう」「詐欺にひっかかるんじゃないか」という気持ちになっていた時期があります。ニュースで「株価暴落」という見出しを見るたびに、「やっぱり投資は危ないんだ」と思って、何年も後回しにしていました。
でも今は、毎月少しずつ積立投資を続けています。不安が「消えた」わけではありません。でも、不安が少し小さくなったのは確かです。その変化のきっかけは、FP3級の勉強でした。
知識がないと、不安は消えない
投資に対して漠然とした怖さを感じている方は、きっとたくさんいると思います。でも、その「怖さ」の正体をよく考えると、「よくわからないから怖い」というケースがほとんどではないでしょうか。
薬と同じです。知らない薬を渡されたら怖いですよね。でも、「これはこういう成分で、こういう効き方をして、こういう副作用がある」と説明されたら、少し安心できる。投資も同じで、仕組みを知ることで、怖さの輪郭がはっきりしてきます。
私が感じていた「投資への怖さ」には、大きく3つの原因がありました。
私が投資を怖いと思っていた3つの原因
①投資の仕組みをまったく知らなかった
NISAって何?つみたてNISAと一般NISAって何が違うの?インデックス投資って?複利って?——こういった基本的な言葉の意味すら、ふんわりとしか理解していませんでした。わからない言葉だらけの世界に踏み込むのは、誰だって怖いですよね。
②「投資=損をするもの」というイメージがあった
テレビや周囲の話では、投資で失敗した話のほうが印象に残りやすいものです。「あの人、株で大損して…」という話は耳に入っても、「コツコツ積み立てて老後の資金を作った」という話はあまり聞きません。損した話ばかりが頭に残って、リスクを過大評価していたのだと思います。
③どこから始めればいいかまったくわからなかった
「NISA口座を開設しましょう」と言われても、どの証券会社にするの?何を買うの?毎月いくら積み立てるの?と、疑問が疑問を呼んで、結局何もできないまま時間だけが過ぎていました。
FP3級の勉強が、霧を晴らしてくれた
そんな私が変わったのは、FP3級の勉強を始めたことがきっかけでした。FP(ファイナンシャルプランナー)の資格は、お金全般の知識を体系的に学べる資格です。
勉強を通じて、特に3つのことが腑に落ちました。
NISAの「非課税」という仕組みを理解した
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかります。でもNISAを使えば、その税金がゼロになります。私自身も「なんとなくお得」と聞いていたNISAが、具体的にどう得なのかをはじめて理解できました。仕組みがわかると、使わない理由がなくなってくるのが正直なところです。
複利の力を数字で実感した
「複利は人類最大の発明」という言葉があるほど、複利の効果は長期投資では絶大です。利益が利益を生む——この仕組みを数字で見たとき、「早く始めた方がいい」という言葉の意味をはじめて実感しました。
リスクは「怖いもの」ではなく「管理するもの」だとわかった
投資のリスクとは、「損をすること」ではなく「価格の変動幅」のことです。長期・積立・分散の3つを組み合わせることで、リスクはコントロールできる——この考え方を学んだとき、投資への向き合い方が少し変わりました。「管理できるリスク」なら、向き合えると思えるようになったのです。
毎月いくら積み立てる?シミュレーションで見えた10年後
「積立投資が大事」とわかっても、毎月いくら積み立てればいいの?という疑問が出てきますよね。参考として、年率5%・10年間の積立シミュレーションをまとめてみました。
※年率5%はあくまでシミュレーション上の仮定値です。実際の運用成果を保証するものではありません。
| 毎月の積立 | 元本(10年) | 10年後の評価額 | 利益 |
|---|---|---|---|
| 3万円 | 360万円 | 約466万円 | +106万円 |
| 5万円 | 600万円 | 約777万円 | +177万円 |
| 8万円 | 960万円 | 約1,244万円 | +284万円 |
この表を見て感じるのは、「始める金額より、始めるタイミングの方が大事」ということです。毎月3万円でも、10年続ければ159万円の利益が生まれる可能性があります。
もちろんこれは理論値ですし、実際には上下します。でも、「まったくやらない」よりも「少額でも始める」ことの意味を、この数字は教えてくれます。
具体的にどう始める?無理のないアクションプラン
では実際に、どうやって始めればいいか。私自身の経験をもとに、3つのポイントをご紹介します。
まず月3万円からスタートする
最初から「できる限り多く積み立てよう」と張り切ると、生活が苦しくなって続かないことがあります。「まず3万円から始めて、余裕が出たら増やす」という考え方が、私は一番無理がないと思っています。
シミュレーションが示す通り、3万円でも10年続ければ大きな差が生まれます。完璧なスタートより、続けられるスタートの方が大切です。
新NISAのつみたて投資枠を使う
2024年からスタートした新NISAでは、「つみたて投資枠」として年間120万円まで非課税で積み立てができます。毎月10万円まで積み立て可能です。長期積立に特化したこの枠を活用しない手はありません。
オールカントリー(全世界株式)という選択肢
「何を買えばいいかわからない」という方に、よく名前があがるのが「オルカン」と呼ばれるオールカントリー型のインデックスファンドです。全世界の株式に分散投資できるため、一つの国や企業に集中するリスクを抑えられます。
これが絶対の正解というわけではありませんが、シンプルに長期積立を続けるための「入口」として考えやすい選択肢のひとつです。
投資信託の選び方や証券会社の選び方については、また別の記事で詳しくお伝えしていきます。
まとめ:不安はゼロにならなくていい。少しずつ前へ
投資への不安は、正直なところ今でもゼロではありません。でも、FP3級でお金の知識を学んだことで、その不安の正体がだいぶはっきりしてきました。
「怖い」の多くは「知らない」から来ています。仕組みを知り、シミュレーションを見て、少しずつ理解を深めていくことで、不安は少しずつ小さくなっていきます。
完璧な知識がつくまで待っていたら、いつまでも始められません。私自身も、完全にわかったわけではないまま、まず小さな一歩を踏み出しました。
FP3級の勉強については、こちらの記事にも私の体験をまとめています。投資の勉強の入口として、参考にしていただければ嬉しいです。
「老後が心配」「でも投資は怖い」と感じている40代の方へ。一緒に、自分に合うスタイルを見つけていきましょう。
※本記事はあくまで私個人の体験談・参考情報です。投資を推奨するものではありません。実際の投資判断はご自身の責任で行ってください。投資には元本割れのリスクがあります。


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